SEO検定とは 2002年より全国でSEO対策セミナーを開催している一般社団法人全日本SEO協会が、その時代の変化に適用し、長年蓄積してきたSEO技術を体系的にまとめたカリキュラムです。
東京理科大学工学部情報工学科の古川利博教授がカリキュラムを監修。 アカデミックなクオリティーで4級から1級まで段階的にトータル学習できる検定制度です。
公式テキスト >> SEO検定 公式テキスト 4級 2020・2021年版 | 一般社団法人全日本SEO協会 |本 | 通販 | Amazon
- SEO検定4級の概要
- 試験範囲と各項目のポイント
- 第1章:Webと検索エンジンの仕組み
- 第2章:Googleの特徴
- 第3章:SEOの意義と情報源
- 第4章:企画・人気要素
- 第5章:内部要素
- 第6章:外部要素
- SEO検定4級の学習方法
SEO検定4級の概要
受信資格
- 学歴、職歴、年齢、国籍などに制限なし
合格基準
- 得点率80%以上
出題形式
- 選択式問題:80題
- 試験時間:60分
受験料金
- 5,000円(税別)
試験日程と試験会場
- 東京会場では毎月実施しています。その他の会場は年に3,4回程度開催されています。
- 東京、大阪、名古屋、福岡、広島、仙台、札幌、金沢、高松、那覇の全国10箇所で受験できます。
- 詳細は一般社団法人全日本SEO協会のSEO検定公式ページ を参照。
試験の申し込み方法
- SEO検定公式ページ 右上の「お申し込み方法」からインターネット申し込みが出来ます
- 「検定のみ」の申し込みに加え「テキスト」「オンライン学習教材」 の申し込みもあわせてできます ※4級はテキストのみで十分
試験範囲と各項目のポイント
試験は 「SEO検定 公式テキスト 4級」の第1〜第6章全てから出題されます。
第1章:Webと検索エンジンの仕組み 第2章:Googleの特徴 第3章:SEOの意義と情報源 第4章:企画・人気要素 第5章:内部要素 第6章:外部要素
SEO の基礎となる概要は網羅的に理解したうえで、適切な回答を導くことができる知識が必要です。
第1章:Webと検索エンジンの仕組み
WWW(World Wide Web)の仕組み
- インターネットの誕生
- インターネットの前身は ARPANET と呼ばれる 1960 年代に軍事目的で開発されたパケット通信によるネットワーク
- 米国の4つの大学の大型コンピュータを相互に接続するネットワークがインターネットのはじまり
- 1970 年代に TCP/IP 通信プロコトルが考案されインターネットと呼ぶようになった
- WWWとWebサイトの登場
- 1990年代に ARPANET を引き継いだ技術としてWWW(World Wide Web)が発表
- 無数の Web サイト同士をリンクでつなぐ世界的なコンピュータネットワーク
- 日本では「ホームページ」海外では「Web サイト」と呼ばれる
- 世界初の Web ブラウザ「Mosaic(モザイク)」が1993年、1995年に Microsoft が Windows 95 を発売し爆発的に Web が成長した
- ISPとレンタルサーバ会社
- ISP
- Internet Service Provider の略称
- 個人や中小企業でもかんたんにインターネットへ接続できるサービスを提供するプロバイダー
- レンタルサーバ会社
- 比較的安価な料金で Web サイトを格納するサーバ領域を貸し出す企業
- レンタルサーバ会社と契約することで誰でも手軽に Web サイトを解説できる
- ISP
- IPアドレスとドメイン名
- DNS:Domain Name System の略で IP アドレスとドメイン名を対応させるシステム
Webサイトの仕組み
- URL(Uniform Resource Locator)
URL は主に 5 つの構成要素からなりたっていて " /(スラッシュ)"、" .(ドット)" で区切る。
- 例: https://yahoo.co.jp/articles/aaa/images/bbb.jpeg
- スキーム名:https
- ドメイン名:yahoo.co.jp
- ディレクトリ名(フォルダ名):articles/aaa/images/
- ファイル名:bbb
- ファイル拡張子:jpeg
- 例: https://yahoo.co.jp/articles/aaa/images/bbb.jpeg
- Webサイトのツリー構造
- Web サイトはトップページの配下にサブページが複数ある
- トップページ=インデックスページ
- Webサイトのトップページは「インデックスページ」と呼ぶ
- Webサイトのトップページのファイル名は「index.html」または「index.htm」とする
- サブページ
- サイト内部にあるトップページ以外のページのこと
- カテゴリページ
- サブページが多くなると目的のページに辿り着くのが困難になる
- わかりやすくするために「同じ系統の情報」ごとにカテゴリ分けする
- 各カテゴリの入口となるページを「カテゴリページ」「カテゴリトップ」と呼ぶ
- Webページの技術要素
- Web ページを構成する技術要素
- HTML
- JavaScript
- CSS(スタイルシート)
- その他の技術
- Web ページを構成する技術要素
- HTML
- Web ページを記述するためのマークアップ言語
- W3C(World Wide Web Consortium)によって標準化されている
- タグ(<と>で囲まむ)を使うことで、文章の構造や修飾、音声や動画の埋め込み、他サイトへのリンク、などができる
- JavaScript
- ユーザの動作に応じた動きを提供するためのプログラミング言語
- Web ブラウザで実行され HTML ファイルに書き込むだけでかんたんに実行できる手軽さから普及が進んだ
- CSS(Cascading Style Sheet)
- 見栄えを良くするために開発された専用の言語
- CSS の普及により従来のシンプルなレイアウトから印刷物などのより高いデザイン性のある洗練された Web サイトを作れるようになった
- その他の技術
- CGI(Common Gateway Interface)
- サーバサイドで外部プログラムを実行するための仕組み。(Javascriptはブラウザ側で実行される)
- PHP, Perl などが代表的
- Java
- C言語に似た表記表を採用
- 既存の言語の欠点を踏まえてイチから設計された言語で最初からオブジェクト指向を備えている
- 強力なセキュリティ機構、ネットワーク関連機能が標準で備わっていてネットワーク環境で利用されることを強く意識した仕様
- 双方向性の高いWebサイトで利用されている
- Ajax(エイジャックス)
- 非同期通信を利用してデータ取得、動的Webページ内容書き換えの技術
- Asynchronous JavaScript + XML の略
- バックグラウンドでサーバと非同期通信ができ、ページを切り替えること無くWebページ上で動作する
- CGI(Common Gateway Interface)
- 静的ページと動的ページ
- 静的ページ
- 「index.html」のように、URL中にしていされた HTML ファイルをそのまま変更せずに表示する Web ページのこと
- 動的ページ
- アクセスした時の上京に応じて異なる内容が表示されるWeb ページ
- PHP や Perl などの CGI を実行して生成
- search.php?q=XXX のようにクエリと呼ばれるパラメータを送信し、受信した Web サーバがプログラムを実行し、その結果によって生成されたページをブラウザへ応答する
- 静的ページ
- CMSとホームページ制作ソフト
- CMS(Content Management System)
- Web 制作の知識がない人でもかんたんに Web サイトのコンテンツを増やすことができる
- WordPress、Movable Type、など多くの無料/有料ツールがある
- ホームページ作成ソフト
- Adobe社の Dreamweaver、ホームページビルダーなど
- CMS が普及する前の Web サイトを作成する時の主流だった
- CMS(Content Management System)
検索エンジンの歴史
- ディレクトリ型検索エンジン
- 人間が Web サイトの名前、紹介文、URL をデータベースに記述してカテゴリ別に整理した検索エンジン。
- メリット
- 登録サイトが人的に管理されているため、無駄な情報が少なく有益な情報が見やすく整理された形で掲載されていて使いやすい
- Web サイトをディレクトリ編集者が適切だと判断したカテゴリに登録するため、ユーザは自分の興味がある分野に関する Web サイトをカテゴリを通して見つけることができる
- デメリット
- Web ページ単位ではなく Web サイト単位での登録のため、実際に登録サイトに目的の情報が存在するにもかかわらず、キーワード検索で見つからない場合がある
- Web サイト、Web ページ数が急増している現在、人間の手によってサイト情報を登録していくには限界があるため情報量が少ない
- 編集者が登録する Web サイトを決定して説明文を記述するため、編集者の主観や運営会社の編集方針によって掲載情報が左右される
- ディレクトリ型検索エンジンとして最も商業的に成功したのが Yahoo! 。厖大な数のカテゴリを要する日本最大級のディレクトリ型検索エンジンは Google が検索市場を席捲するまで大きな影響力があった。
- その後のロボット型検索エンジンの台頭により、Yahoo! カテゴリは 2018年3月に閉鎖した。
- ロボット型検索エンジン
- 薄れるトップページの重要性
- ランディングページ
第2章:Googleの特徴
Googleの技術的特徴
- Googleの誕生
- ページランク
- クローラー
- インターネット上に存在する Web ページの情報をクローラロボットにより収集
- Web ページ間で張られたリンクをたどることによって Web サイトを自動的に検出してスキャン
- 収集したデータはレポジトリに蓄えられ、そこからインデックスデータベースで分類
- インデックス
- アルゴリズム
- Googleアップデート
- パンダアップデート
- コンテンツの品質評価を厳格化したアップデート
- 他サイトからコピーしただけの独自性の低いコンテンツが多い Web ページや Web サイトの検索順位が下げられる
- 同じサイト内の他の Web ページにあるコンテンツの一部あるいは全部をコピーしているだけの独自性の低い Web ページの検索順位が下げられる
- 他サイト/自サイト内のコンテンツ文章の使いまわしが上位表示にマイナスに働くのでコンテンツの品質確保の観点で重要
- ペンギンアップデート
- Webサイトの過剰最適化に対してペナルティを与えるアップデート
- 上位表示を目指すキーワードをページ内に過剰に詰め込むこと
- 外部ドメインからの不自然なリンクを大量に増やすこと
- モバイルフレンドリーアップデート
- 2015年4月以降、スマートフォンに対応していない Web サイトは順位を落とすというアップデートを実施
- 全ての Web サイトをスマートフォン対応することが急務となった
- コアアップデート
- 不正リンクとサーチクオリティチーム
- Google は自動ペナルティの仕組みを備えているが万全ではない
- 「サーチクオリティチーム」が肉眼で不審なページをチェックし不正かどうか判断している
- 「Google General Guidelines」という品質評価ガイドラインに基づきマンパワーで判断
- スパムレポートフォーラムという検索ユーザからの不審サイト通報ツールからのレポートからの不審なリンクを見つけるための情報収集を行っている
Googleのビジョン
- Yahoo! JAPANがGoogleを採用
- すべての情報を検索可能にする「ユニバーサルサーチ」
- その他の有力検索エンジンと市場シェア
- 細分化されたSEOへの対応
- モバイル検索
第3章:SEOの意義と情報源
SEPの意義
- コンテンツマーケティング
- ネット広告費の削減
- 自社ブランディングとPR活動
- アウトソーシングSEOとインハウスSEO
- アウトソーシングSEO
- メリット
- SEO会社と契約することで即時にSEOを実施できる
- 育成人件費が不要
- 社外の専門家が最新の技術を適用してくれる
- デメリット
- SEO人材が育たない
- 成果報酬の場合は効果が出るほど費用がかさむ
- ネット集客活動を外部企業に依存することになる
- 企業秘密漏洩のリスクあり
- メリット
- インハウスSEO
- メリット
- 自社内にSEノウハウが蓄積される
- 成果報酬ではないので外部への支払いを抑制できる
- 自社でネット集客活動を行うことができ独立性を保てる
- 企業秘密漏洩リスク無い
- デメリット
- SEO人材育成に一定の時間と費用がかかる
- 最新技術キャッチアップのための費用がかかる
- メリット
- 日本と米国の比率
- 米国:インハウスSEOが64%、アウトソーシングSEOが8%、両方が27%
- 日本:年々インハウスSEO比率が高まってきて米国の比率に近づきつつある
- アウトソーシングSEO
SEO技術の情報源
- Googleの公式・非公式発表
- Googleの特許情報
- 海外のカンファレンス
- 海外のニュースサイト
- セミナー
- 書籍、教材
- 複数サイトの運営
- 他社へのアドバイス、情報交換
第4章:企画・人気要素
SEO技術の3大要素
- 企画・人気要素
- 内部要素
- 外部要素
キーワード調査
- キーワード調査ツール
検索キーワードの種類
- 指名検索(Navigational Queries)※全体の10%
- 「アマゾン」「アメブロ」「iPhone」「ソニー」といった固有名詞での検索クエリのこと
- そのブランド、製品名を購入しようという意欲が高く、最も成約率が高いキーワード
- 購入検索(Transactional Queries)※全体の10%
- 「格安航空券 予約」「水回りトラブル 港区」「マッサージ 埼玉」など、モノやサービスを購入する時に検索するキーワード
- 指名検索の次に成約率が高い
- それのため、キーワード上位表示の競争も激しく、上位表示が難しい
- 情報検索(Informational Queries)※全体の80%
- ユーザが抱える疑問を解消するための検索で企業にとってはお金にならないと見過ごされがちなキーワード
- 直接的に売上につながらないキーワードだが、サイトのアクセスを増やしサイト全体の評価を高めるために欠かすことの出来ないキーワード
- 内部リンクにより成約ページへ誘導するためにも大事なキーワード
- 指名検索(Navigational Queries)※全体の10%
ビッグ、ミドル、スモールキーワード
- ロングテールSEO
サイトテーマ
- 総合サイトと専門サイト
- 専門サイトのメリットとデメリット
第5章:内部要素
SEO の内部要素は「技術要因」「コンテンツ要因」の 2 つに大別される。
技術要因
- 3大エリア
- 技術要因として上位表示に効果のある SEO は 3 大エリアの最適化
- タイトルタグ
- HTML で <title> </title> タグで囲われた部分
- タイトルタグには上位表示させたい検索キーワードを含めることが重要
- Google はタイトルタグがページのテーマを記していると認識するため
- 検索結果画面にそのまま表示されるので、ユーザの検索意図とマッチすることでクリック率が高まる
- PC版、モバイル版共に最大30文字で記述する
- メタディスクリプション
- 検索結果のタイトルの下にページ概要として表示される
- ユーザの検索糸を満たすキーワードが含まれていることがクリックされるために必要
- PC版で120文字前後、モバイル版で60文字前後とする
- H1タグ
- Webページの大見出しを意味するタグ
- 上位表示を目指す目標キーワードを含めることが重要
- タイトルタグ
- 技術要因として上位表示に効果のある SEO は 3 大エリアの最適化
- キーワード出現頻度
- 内部リンク構造
- 内部リンク構造で「わかりやすいナビゲーション」を実装するのが大事
- ヘッダーメニュー
- サイドメニュー
- フッターメニュー
- 検索エンジンのリンク評価対象はアンカータグ<a></a>があるテキストリンク、画像リンク。なのでサイトを回遊しやすいグローバルメニューを整え、ユーザビリティ高めることがサイト滞在時間を長くするし、リンク評価対象ともなる。その結果としてサイト評価を高めることができる。
- 内部リンク構造で「わかりやすいナビゲーション」を実装するのが大事
- 各種タグなどの情報
コンテンツ要因
- コンテンツのテーマ
- コンテンツの量
- コンテンツの質
- コンテンツの人気度
第6章:外部要素
被リンク元の数と質
- 被リンク元の数
- 被リンク元の質
- 被リンク元の増加率
ソーシャルメディアからの流入
- Googleマイビジネス
- LINE公式アカウント
- YouTube
- ソーシャルブックマーク
- その他ソーシャルメディア
サイテーション
- サイテーションシグナル
- サイテーション対策
SEO検定4級の学習方法
ブログやWebサイト運営でSEO集客の実務が半年以上ある人は公式テキスト、一問一答ドリルを1巡すれば十分合格できます。
4級はSEO入門なので基本的な知識が問われます。
そのため、上記の項目でわからない言葉や内容があれば、公式テキストで確認しておきましょう。
私はブログ4ヶ月運営しSEOは自己流で勉強してきたけど合格できました。
自己流だと知識の網羅性が得にくいため、公式テキストはさーっと一通り目を通し、自分の知識に足りていない箇所を補うのがよいかと。
公式テキスト&問題集
公式テキスト >> SEO検定 公式テキスト 4級 2020・2021年版 | 一般社団法人全日本SEO協会 |本 | 通販 | Amazon
公式問題集 >> SEO検定 一問一答 4級対応 2019年版 | 一般社団法人全日本SEO協会 |本 | 通販 | Amazon